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投稿日:2026年06月30日
「クリニックの広告を出したいが、どの手法にいくらかければいいのか相場がわからない」「医療広告ガイドラインの禁止表現が怖くて、広告に踏み切れない」クリニックの広告は、種類が多いうえに医療特有の規制が重なるため、判断材料がそろわないまま代理店任せになりがちな領域です。
多くの解説記事は「広告の種類と費用相場」か「医療広告ガイドラインの禁止事項」のどちらかに寄っていて、両方を読んでも「自院の診療科で、いくらかけて、何人の新患を取れば回収できるのか」までは見えてきません。本記事では、広告の種類と費用相場を整理したうえで、競合記事が薄い4点を主軸に解説します。

株式会社ロックビルは、クリニック・病院・歯科医院・美容外科など医療業界の広告制作実績が豊富です。医療広告ガイドラインに準拠した設計から、公開後のSEO・広告運用までワンストップでご支援しています。
「広告を作りたいけど何から始めればいいかわからない」「今の広告では集客できていない」といったお悩みをお持ちの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

費用や規制の話に入る前に、まずどんな広告があるのかを地図として押さえます。クリニックの広告はデジタルとオフラインに大別でき、それぞれ「誰に・どの段階の患者に届くか」が違います。すべてを並行して出す必要はなく、診療科と商圏に合わせて取捨選択するのが前提です。
代表的な広告手法を、目的・届く患者・費用感で整理すると次のようになります。下表は複数の医療系広告会社が公表する料金をもとにした目安です。
| 区分 | 手法 | 主な役割(届く患者) | 費用相場(目安) |
|---|---|---|---|
| デジタル | リスティング広告 | 「地域名+症状」で今すぐ探す顕在層 | CPC500〜3,000円 |
| デジタル | ディスプレイ広告 | 潜在層への認知・刷り込み | 月10〜50万円 |
| デジタル | YouTube広告 | 動画で診療内容・院長を訴求 | 月10〜30万円 |
| デジタル | SNS広告(Instagram/LINE等) | 美容・自費メニューの潜在層 | 月5〜30万円 |
| デジタル | リターゲティング広告 | 一度サイトを見た離脱者の呼び戻し | 月5〜15万円 |
| オフライン | チラシ・ポスティング | 商圏内住民への認知(高齢層に強い) | 1枚3〜8円+制作費 |
| オフライン | 駅広告(駅貼り・サイネージ) | 通勤導線上での反復認知 | 月10〜50万円 |
分類で最も重要なのは、患者の検討段階です。歯が痛い・熱が出たといった「今すぐ受診したい」患者には、検索に連動するリスティング広告やMEOが効きます。
一方、矯正や美容医療のように「いつかやりたい」と考えている潜在層には、ディスプレイ・SNS・YouTubeで認知を積み上げ、リターゲティングで検討を後押しする流れが向きます。同じ広告費でも、患者の段階に合っていなければ新患にはつながりません。

分類表の各手法について、特徴・費用感・向き不向きを掘り下げます。費用は診療科や地域の競合状況で大きく動くため、いずれも目安として捉えてください。
「地域名+インプラント」「地域名+皮膚科」などで検索した患者に、検索結果の上部へ広告を表示します。受診意欲が高い顕在層に直接届くため、クリニック広告の中核になりやすい手法です。クリック単価(CPC)は500〜3,000円が目安で、競合が激しい美容・矯正・自費領域では上振れします。月の予算は20〜50万円から始め、後述するKPIを見ながら調整するのが現実的です。
Webサイトやアプリのバナー枠に表示するディスプレイ広告は、月10〜50万円が目安で、まだ受診を考えていない潜在層に医院名や診療内容を刷り込む役割を担います。
YouTube広告は月10〜30万円程度で、院長の人柄や治療の流れを動画で伝えられるため、矯正・美容など検討期間が長い自費メニューと相性が良い手法です。どちらも単独で予約を取るより、認知を広げてリスティングやMEOの成果を底上げする位置づけで考えます。
InstagramやLINEなどのSNS広告は月5〜30万円が目安で、美容皮膚科・歯科の自費メニューなど、画像や動画で魅力が伝わる診療と相性が良い手法です。年齢・地域・興味でターゲットを絞れる点が強みです。
リターゲティング広告は月5〜15万円程度で、一度サイトを訪れて予約せずに離脱した患者を追いかけ、再訪を促します。新患獲得というより「取りこぼしの回収」に効くため、他の広告と組み合わせて使います。
チラシ・ポスティングは1枚3〜8円の配布費に制作費が加わり、Webをあまり使わない高齢層が多い内科・整形外科・地域密着の医院で今も有効です。
駅広告(駅貼りポスターやサイネージ)は月10〜50万円が目安で、通勤・通学の導線上で繰り返し目に入るため、駅前立地の開業告知や認知拡大に向きます。オフラインは効果測定が難しいので、専用の電話番号やQRコード付きの予約ページを用意して、流入を追える形にしておくことが重要です。
株式会社ロックビルは、クリニック・病院・歯科医院・美容外科など医療業界の広告制作実績が豊富です。広告ガイドラインに準拠した設計から、公開後のSEO・広告運用までワンストップでご支援しています。「効果的な広告を作りたい」「広告作成をプロに任せたい」といったお悩みをお持ちの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

クリニックの広告は、医療法に基づく医療広告ガイドラインの規制対象です。違反は行政指導や中止命令の対象となり、医療法上の罰則(6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金)が定められた条項もあります。広告を作る前に、何が禁止されているかを正しく押さえておくことが大切です。
問題になりやすいのが、次のような表現です。
上記はいずれも禁止されています。一方で、診療科目・設備・保有資格・実際の治療実績数といった客観的に証明できる事実は記載できます。禁止表現を避けつつ、事実ベースで訴求力を出すのが基本姿勢です。
かつては「自院サイトは患者が自ら検索して訪れるもの」として規制が緩く運用されていましたが、現在は事情が変わっています。2022年4月以降、医院のホームページ・SNSアカウント・医療ポータルサイト上の情報も、医療広告として規制の対象に含まれると明確化されました。
「広告枠に出さなければ大丈夫」という認識は通用しません。リスティングやSNS広告の文面はもちろん、着地先のページやSNS投稿そのものまで、ガイドラインに沿っているか点検する必要があります。

SNSや動画が広告の主戦場になったことで、規制対応も従来のWebページだけでは足りなくなりました。実務で見落としやすいポイントを、出稿前に確認できるチェックリストにまとめます。
| □ | 最上級・誇大・効果保証の表現(「No.1」「絶対」「必ず治る」等)が広告文・サムネイル・動画ナレーションに混ざっていないか |
| □ | ビフォーアフター画像・動画に、治療内容・標準的な費用・治療期間と回数・主なリスクと副作用を併記しているか |
| □ | 患者の体験談を誘導目的で投稿・掲載していないか(口コミの転載含む) |
| □ | SNS投稿・ストーリーズ・リール動画も「広告」とみなされる前提で文言を点検したか |
| □ | インフルエンサーや患者に依頼した投稿(PR・ステマ)が景品表示法・ガイドラインに抵触していないか |
| □ | 自由診療を訴求する場合、未承認医薬品・医療機器の扱いやリスク説明の要件を満たしているか |
| □ | 広告の着地先(LP・予約ページ)まで含めて禁止表現がないか |
判断に迷う表現は、医療業界に精通した制作会社や運用代行に確認しながら進めるのが安全です。
動画広告では、本編が問題なくてもサムネイルや冒頭数秒のテロップに最上級表現が入りがち。SNSではリールやストーリーズが「広告ではなく投稿」と捉えられやすく、規制対象という意識が抜けやすいのも要注意です。
とくに美容医療では、ビフォーアフターを動画で見せる際にリスク・副作用の説明が画面から抜け落ちやすいため、テロップや概要欄で必ず補完してください。
株式会社ロックビルは、クリニック・病院・歯科医院・美容外科など医療業界の広告制作実績が豊富です。医療広告ガイドラインに準拠した設計から、公開後のSEO・広告運用までワンストップでご支援しています。「広告をプロに任せたい」「広告まで手が回らない」といったお悩みをお持ちの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

ここからが本記事の中心です。広告の成否は「種類選び」ではなく、診療科ごとに適切なKPIを置けているかで決まります。CV数(予約・問い合わせ件数)、新患数、来院単価の3つを軸に、自院の広告を数値で管理する考え方を整理します。
広告費が高いか安いかは、それ単体では判断できません。たとえば月30万円の広告で予約(CV)が30件、そのうち新患来院が20人、自費の来院単価が5万円なら、広告から生まれる売上は100万円。
一方、同じ30万円でも保険診療中心で来院単価が3,000円なら、新患20人でも6万円にしかなりません。「1人の新患を獲得するのにいくらかけられるか(許容CPA)」を来院単価とリピート価値から逆算するのが、診療科別設計の出発点です。
来院単価とリピート構造が違えば、最適な広告も変わります。内科・小児科のように来院単価は低いがリピートが見込める科は、CPAを低く抑える必要があるため、コストの低いMEOやチラシが土台です。
インプラント・矯正・美容医療のように来院単価が高い自費中心の科は、CPAに余裕があるため、CPCの高いリスティングやSNS広告にも投資できます。整形外科やリハビリのように地域密着型なら、商圏が限られるぶんオフライン広告とMEOの比重を上げる、といった具合です。
商圏の広さもKPIに影響します。駅前で競合が密集する都市部のクリニックは、検索広告のCPCが高騰しやすいため、MEOや口コミで差別化しつつ、広告は自費メニューに絞るのが効率的です。
逆に、競合の少ない郊外・地方では、リスティングのCPCが安く、商圏内のチラシやポスティングも効きやすいので、少額でも新患を取りやすい傾向があります。自院の半径何kmから患者が来ているかを把握し、その範囲に予算を集中させるのが基本です。

有料広告だけを単体で評価すると、成果を見誤ります。地域名で検索した患者は、広告を見たあとに必ずと言っていいほどGoogleマップの口コミを確認するからです。
MEO(Googleビジネスプロフィール)と有料広告は、別物ではなく一つの動線として設計します。
リスティング広告をクリックした患者も、そのまま予約するわけではありません。多くは医院名でもう一度検索し直し、Googleマップの星評価と口コミを見て、行くかどうかを最終決定します。
つまり、口コミが少なかったり低評価が放置されていたりすると、せっかく広告費をかけて集めたクリックが予約に変わらず無駄になるのです。広告のCVRは、口コミの状態に大きく左右されます。
有料広告を出すなら、並行して口コミの獲得・返信の体制を整えるべきです。
こうした地道な運用が、広告のクリックを予約へ転換させます。広告とMEOを別々の業者に任せて連携が取れていないケースが多いので、両方を一体で見られる体制が望ましいです。

クリニック広告から生まれる予約数は、ざっくり「クリック数 × LPのCVR」で決まります。LPは成果を左右する重要な要素ですが、ここだけにすべてを帰結させると、前述のKPI設計や口コミ対策がおろそかになります。
「地域名+インプラント」の広告を出すなら、着地先はトップページではなく、インプラントに特化した専用LPに設定します。
広告文で期待を持った患者が、トップページに着地して目的の情報を探し回ると、その間に離脱します。着地先を症状・メニュー専用のLPにそろえるだけで、同じクリック数でも予約数が変わるのです。料金・治療の流れ・症例・リスク説明・FAQ・予約ボタンを1ページで完結させ、患者が知りたい順に並べることでCVRが上がります。
LPでは、患者が「予約したい」と思った瞬間に迷わせないことが重要です。ファーストビューと各セクションの末尾に予約ボタンを重ねて配置し、スマホでは画面に追従する予約ボタンを置きます。Web予約・電話のタップ発信・LINEなど、複数の予約手段を用意するとさらに取りこぼしが減ります。
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クリニック広告運用を外部に任せる場合、代行会社の質が成果を大きく左右します。費用は月10〜20万円、または広告費の20%程度が相場です。安さや実績の数だけで選ぶと、医療特有の規制対応や数値管理で後悔します。次の観点で比較してください。
毎月のレポートが「表示回数とクリック数」だけで終わる代行会社は要注意です。本当に見るべきは、CV数・新患数・許容CPAに収まっているか・来院単価を踏まえた費用対効果です。
広告管理画面のクリックだけでなく、実際の予約や来院までを追える体制か、レポートで何を報告してくれるかを契約前に確認しましょう。クリック数ではなく新患数と許容CPAで報告できる代行会社かどうかが、見極めの分かれ目です。数値を共有せず「お任せください」とだけ言う会社は避けるのが無難です。
手数料は「定額(月10〜20万円)」か「広告費の20%」が一般的です。広告費が少額のうちは定額が割高に、広告費が大きくなると料率制が割高になりやすいので、自院の予算規模で有利な体系を選びます。
あわせて、医療広告ガイドラインに沿った運用実績があるか、同じ診療科の支援経験があるかを必ず確認してください。一般的なEC・サービス業の運用に強くても、医療規制を知らない代行会社では違反リスクが残ります。
クリニックの広告を出したい方からよくある質問をまとめました。
受診意欲の高い患者に直接届くリスティング広告とMEOの整備から始めるのが現実的です。月20〜30万円程度の予算でリスティングを回しつつ、Googleビジネスプロフィールを整え、専用LPへ着地させる流れを作ります。ここで取れた数値をもとに、次の手法へ広げていくと無駄が出にくくなります。
絶対額より「来院単価から逆算した許容CPA」で考えます。新患1人あたりいくらまでなら払えるかを算出し、その範囲に収まるよう予算を設定。自費中心の科ほどCPAに余裕があるため広告費を多く投じられ、保険診療中心の科は低CPAの手法に絞るのが基本です。
表示回数やクリック数だけでなく、CV数(予約・問い合わせ)、新患来院数、来院単価を踏まえた費用対効果まで追います。
オフライン広告は専用電話番号やQRコード付きの予約ページを用意して流入を切り分けると測定できます。広告管理画面の数字と実際の来院をつなげて見ることがポイントです。
少額のテスト段階や、院長・スタッフに運用知識があれば自院運用も可能です。
ただし医療広告ガイドラインへの対応や日々の入札調整には専門知識と工数がかかるため、広告費が月20万円を超えるあたりからは、医療実績のある代行に任せたほうが費用対効果が高くなる傾向があります。
リスティングやSNS広告は出稿初日から表示されるため、立ち上がりは速いです。
ただし、着地先のLPや口コミの状態が整っていないと、クリックが予約に変わりません。広告を出す前に、LPの予約導線とGoogleビジネスプロフィールの口コミ対応を整えておくことで、広告費を無駄なく予約につなげられます。
クリニックの広告は「種類と費用相場」を知るだけでは成果は出ません。自院の診療科で1人の新患にいくらまでかけられるかを数値で握り、口コミとLPまで含めた動線として設計できて初めて、広告費が予約と売上に変わります。種類選びの前に、まず数値の設計から始めてください。

株式会社ロックビルでは、歯科医院・クリニック・病院・美容外科など医療業界の広告・集患支援の実績が豊富です。医療広告ガイドラインに準拠した広告設計から、診療科別のKPI設計、リスティング・SNS・MEOの運用、着地先LPの制作・改善までワンストップでご提供しています。
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【参考記事】
医療広告ガイドラインについて|厚生労働省