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投稿日:2023年11月15日
LPからのコンバージョンが伸び悩んでいる企業にとって、LPO(ランディングページ最適化)は改善の鍵を握る手法です。LPOとは、ランディングページをユーザー行動に最適化し、CVRを高める施策です。
単なるデザイン変更やコピー調整では成果が出にくい中、実際にCVRを大幅に向上させた企業の事例には多くのヒントが詰まっています。
本記事では、LPOを通じて成果を上げた5社の成功事例を紹介しながら、効果的な改善ポイントと具体施策を解説します。再現性の高い工夫や、すぐに実行可能なテクニックを学ぶことで、自社LPの課題発見と改善施策に役立てることが可能です。
▼この記事でわかる内容
・LPOとは?
・LPOの成功事例5選
・LPO事例から学ぶ改善のポイントと共通点
・効果的なLPO施策5選
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LPOとは、ランディングページ最適化(Landing Page Optimization)の略称です。Web広告や検索結果などから訪問したユーザーが最初に見るページを、成果につながるよう改善する取り組みを指します。
コンバージョン率(CVR)を高めることが主な目的であり、ページの構成や文言、ビジュアルなどあらゆる要素を検証・修正します。
例えば、CTA(行動喚起)ボタンの文言や色を変更するだけでも、ユーザーの反応が変化します。ユーザーが「今すぐ申し込みたい」と思えるページにすることが、LPOの本質です。
広告運用に力を入れていても、LPが最適化されていなければ、十分な効果を得ることはできません。限られた予算で最大の成果を出すためにも、LPOは欠かせないマーケティング手法と言えるでしょう。
LPOを実践し、成果を出した企業は数多く存在します。今回は、5社の実例を厳選して紹介します。
改善の視点を広げたいマーケティング担当者は、ぜひ参考にしてください。
▼LPOの成功事例5選
・事例①|株式会社Sparty(MEDULLA)
・事例②|ブックオフコーポレーション
・事例③|オルビス株式会社
・事例④|株式会社キタムラ
・事例⑤|TSUTAYA
引用元:MEDULLA
株式会社Spartyが展開するパーソナライズシャンプー「MEDULLA」では、商品体験の価値を視覚的に表現するLPO施策が注目されています。
ファーストビューに5色のカスタマイズボトルを配置し、個別対応の商品であることを直感的に伝えています。また、ユーザーの興味を引きつけた後「髪質診断をはじめる」という訴求のCTAボタンを設置している点もポイントです。
さまざまな画像を試してみた結果、カスタマイズ性を訴求する画像の方がCVRの改善幅が大きかったそうです。
引用元:ブックオフコーポレーション
中古書籍・家電販売チェーン「ブックオフ」のECサイトにおけるLPO施策です。目標はカートへの導線を最適化し、CVR(コンバージョン率)を高めることでした。
主に「カートに入れる」ボタンの色や形状、位置を複数パターンでテストした結果、前年比128%のCVR改善を達成しました。
PDCAの繰り返しにより、効果が測れる施策が積み重なり、成果につながっています。
引用元:オルビス
オルビスはLPOにより、新規顧客向けLPのCVRを約1.2倍改善しました。
ファーストビューの冒頭には、商品の具体的ベネフィットや受賞歴、季節感を取り入れたコピーを配置し、訪問者の関心を即座に引きつけています。
また、実際の利用者が投稿したInstagram UGC(ユーザー生成コンテンツ)を掲載している点もポイントです。UGCは商品テクスチャーや使用感をリアルに伝え、共感と信頼感を高める役割を担っています。
引用元:スタジオマリオ
株式会社キタムラが運営するフォトスタジオ「スタジオマリオ」では、訪問ユーザーの性別・年齢に応じてメインビジュアルを出し分ける施策を行いました。
ファーストビューに表示されるメイン画像を、ユーザーが「男の子」または「女の子」を選択した行動履歴に基づき切り替えています。たとえば「衣装を見る」画面で男の子を選んだユーザーには男児のビジュアルを、女の子選択には女児のビジュアルを表示する構成です。
パーソナライズ施策を実施した結果、CVRが28.9%改善されました。
引用元:TSUTAYA DISCAS
TSUTAYAは既存LPと改善型LPのA/Bテストに加え、多変量テストを活用して大規模な最適化を行い、CVRを約20%向上させました。
従来のLPは色数が多く、視覚的なインパクトこそあったものの情報の見やすさには課題がありました。一方、新LPでは配色を絞り読みやすさを重視。赤いアクションボタンをアクセント表示し、自然と目線が誘導される設計にしています。
ユーザーが迷わずアクションを起こせる導線設計を徹底し、バラツキを排除して安定したCVR向上を実現しています。
LPOは、ただ見た目を整えるだけでは成果にはつながりません。LPの構成、導線、訴求内容をユーザー視点で再設計し、データに基づいて改善することが重要です。
ここでは、各事例に共通する改善視点を3つに整理して解説します。
▼LPO事例から学ぶ改善のポイントと共通点
・パーソナライズ施策でCVRを改善
・ABテストの徹底実施で最適LPを発見
・定例ミーティングで改善施策を継続
LPOでは画一的なページよりも、訪問者に合わせた出し分けが効果的です。スタジオマリオやMEDULLAの事例のように、性別や選択内容に応じたメインビジュアルや導線の変更がCVRの改善につながっています。
特にユーザーの行動履歴や流入チャネルに応じてLPの内容を動的に変えることで、「自分向けの情報だ」と感じてもらいやすくなります。
また、パーソナライズの精度を高めるには、初回アクセスのデータだけでなく、複数回訪問やリターゲティング情報も活用すると効果的です。広告配信との連携でユーザー属性を事前に把握できると、LP上でも自然な出し分けがしやすくなります。
CVRを確実に高めるには、ABテストの継続が必須です。TSUTAYAやブックオフの事例では、すべての施策に仮説と検証が紐づいており、感覚や経験則だけに頼らない運用が徹底されていました。
ABテストでは、CTAボタンの色や文言の変更、配置の微調整だけでも成果に大きな差が出ます。失敗を重ねる中で、確かな根拠に基づく判断ができるようになります。LPOでは、思い込みではなく数値で正解を導く姿勢が重要です。
LPOは一度の施策で完結させず、継続的な改善が成果を左右します。PDCAを回し続けた企業ほど安定したCVR向上を実現しています。
特に有効なのが、月次・週次での定例ミーティングによる進捗共有と仮説の棚卸しです。関係者間で数値やユーザー行動の変化を共有し、仮説がズレていないかを確認することで、判断の質が向上します。
また、LPOツールを導入している場合は、ABテストや多変量テストの結果をリアルタイムで確認しながら意思決定ができるため、迅速な改善につながります。
施策の良し悪しを一人で判断せず、チームで進める体制を整えることが重要です。
LPOで成果を出すには、ユーザーの行動心理に基づいた具体的な改善策が欠かせません。成功事例に共通するのは、細部の設計や情報の出し方に意図があることです。
ここでは、効果的なLPO施策を5つ紹介します。
▼効果的なLPO施策5選
・ベネフィットを明確にする
・CTAボタンのテキストを変更する
・笑顔の人の写真を使う
・フォームの項目数を減らす
・季節に合わせた訴求にする
CVR改善の基本は、商品やサービスの「メリット」ではなく「ベネフィット」を伝えることにあります。ベネフィットとは、利用者が得られる未来の変化や満足感を指します。
たとえば、「保湿成分配合」ではなく「乾燥によるかゆみを防ぎ、しっとり感が続く」といった表現がベネフィットです。ユーザーは機能そのものではなく、得られる価値に反応します。
以下の事例では、ユーザーに提供するベネフィットを具体的に示すことによって改善を達成しています。ベネフィットを明確にすることで、ユーザーがクリックする可能性が高まりました。
<改善前>
引用元:http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2011/11/07/11397/page/2
<改善後>
引用元:http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2011/11/07/11397/page/2
元々、画面の下部にはサービスの説明のみが配置されていましたが、改善を行った結果、説明のスペースを縮小し、「お小遣いを貯めよう」や「1ヶ月で2万円以上稼げる」といった具体的なメリットを追加しました。この改善により、CTR(クリック率)が14.2%も向上したとのことです。
ベネフィットはLPの冒頭だけでなく、各セクションに織り交ぜることで一貫性が生まれます。情報の羅列にならないよう「誰が・どう変わるか」を意識して書き換えると効果的です。
コンバージョンを左右する重要な要素が、CTA(Call To Action)ボタンの文言です。「資料請求はこちら」や「今すぐ購入」といった定型表現では、ユーザーの心に響かないこともあります。
LPOの成功事例では「今すぐカスタマイズする」「無料で試してみる」など、行動の先にある価値を明確に伝えるテキストが効果的でした。
また、ボタンの文言だけでなく、周囲の説明文やボタンの前後に配置する補足テキストも重要です。「約2分で完了」「キャンセル可能」といった安心材料を添えることで、心理的ハードルを下げられます。
以下の事例では、CTAボタンの文言を「Click Here to Continue Reading(続きを読むにはこちらをクリック)」から「Make Me Famous!(私を有名にして!)」に変更し、その結果を示しています。変更により、平凡な表現からユーザーの注意を引くキャッチーなフレーズに変わったことが分かります。
引用元:https://vwo.com/blog/call-to-action-button-text-boosts-conversion/
» Another Win for Specific Copywriting – Button Text Boosts Conversion by 8.39% – VWO Blog
単にCTAボタンの文言を変更しただけで、この事例ではコンバージョン率が8.39%向上したと報告されています。
小さな文言変更でクリック率やCVRに大きな差が出ることも多くあります。文言の設計には細心の注意を払いましょう。
LPで使用する写真の印象は、ユーザーの感情に大きな影響を与えます。中でも「笑顔の人物写真」は、共感や安心感を生み、CVR向上につながる要素です。
引用元:https://blog.crazyegg.com/2013/12/06/conversion-rate-optimization-case-studies/
» 6 Of My All-Time Favorite Conversion Rate Optimization Case Studies
人物写真を選ぶ際は、ユーザーと近い属性・年齢層の人物を選ぶと、より共感が得られます。また、カメラ目線よりも自然な視線の写真が過度な広告感を与えず、受け入れやすくなります。
LPOにおいて入力フォームの最適化は、CVRを高めるうえで重要です。とくに、項目数が多いフォームはユーザーの離脱を招きやすく、成果に直結する機会を逃す原因となります。
フォーム離脱が発生する主な理由は、入力の煩わしさと情報提供への不安です。必要以上の項目が並んでいると、ユーザーは「本当に入力が必要なのか」「手間がかかりそうだ」と感じてしまいます。
引用元:https://vwo.com/blog/career-advice-and-ab-testing/
» Unexpected career advice from A/B testing: “don’t ask too many questions” – VWO Blog
そのため、LPOでは「最小限の情報で成果が出せる構成」にフォームを絞り込むことが基本です。
また、氏名・メールアドレス・電話番号といった情報は、本当に必要な場面だけに限定するのが望ましいです。初回接触ではメールアドレスのみを取得し、段階的に情報を深掘りする設計が推奨されます。
LPOで成果を上げるためには、ユーザーの関心が高まるタイミングに合わせて訴求内容を調整することが効果的です。中でも「季節性」を意識した訴求は、興味喚起と行動促進の両面で高い成果を発揮します。
たとえば夏なら「汗・皮脂対策」、冬なら「乾燥・保湿」、春には「花粉・肌荒れ」といったように、季節ごとに発生しやすい悩みに即した情報を提示することで、ユーザーの検索意図や感情に深く刺さります。
引用元:https://ferret-plus.com/90
» イメージ画像のA/Bテスト事例、最もCVRが高かった画像とは・・・|ferret [フェレット]
季節訴求は単にキャッチコピーを変えるだけでなく、LP全体のデザインや使用画像、背景カラーの変更にも応用できます。視覚と文脈が一致することで、違和感のない訴求が可能です。
また、季節イベントやキャンペーンに合わせた限定訴求(例:年末セール、母の日ギフト)も有効です。ユーザーが「今、買う理由」を持てるようになるため、CVRを押し上げる理由になります。
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株式会社ロックビルは、ランディングページ制作のプロ集団です。ランディングページ制作の実績は800件を突破しており、成果につながるLPを作成可能です。
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本記事では、LPOの成功事例と効果的な施策を通じて、コンバージョン率を高めるための具体的なアプローチを解説しました。成果を出している企業はいずれも「誰に・何を・どう伝えるか」を明確に設計し、検証を重ねながら改善を継続しています。
LPOでは、単にデザインを整えるだけでは不十分です。パーソナライズやABテスト、フォームの最適化、CTA改善など、一つひとつの要素に意図を持って設計することが重要です。
今後LPOに取り組む際は、紹介した事例や施策を参考に、自社サービスに適した改善アプローチを検討してみてください。最適化の積み重ねこそが、Webマーケティング全体の成果を左右します。