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投稿日:2023年11月15日
ランディングページの効果を高めるための重要な手段は、継続的な改善です。これはLPO(ランディングページ最適化)として知られ、その主要な方法の一つがA/Bテストです。マーケターやWebディレクターは、ユーザーの直接的な反応を得られるA/Bテストを日常的に活用しています。
ただし、A/Bテストを実施するだけでは必ずしも成果が保証されるわけではありません。成果が出ない、A/Bテストの適切な方法がわからないという悩みもよく耳にします。
A/Bテストで効果を出すためには、どのようなアプローチが必要でしょうか?この疑問に答えるためには、過去の成功事例を参考にすることが有効です。この記事では、LPOの成功事例を選りすぐって紹介し、その中から学ぶことを目指します。
これらの事例は小さな改善かもしれませんが、成果を上げるための重要な要素が含まれています。LPOの一環として、これらの事例を積極的に取り入れ、効果的なランディングページを目指しましょう。
まず、A/Bテストの基本をおさらいしましょう。
A/Bテストは、ユーザーの反応を観察しながらウェブページを最適化する方法です。この手法は、成長を促進するグロースハックの分野でも中心的な役割を果たしています。
A/Bテストを実施する際には、同一ページの異なるデザインやコンテンツを用意します。例えば、デザインAとデザインBを作成し、これらを特定の割合でランダムに表示し、どちらがユーザーにより良い反応を引き出すかを評価します。
この方法を用いることで、ユーザーの直接的な反応を得ることが可能になり、より精度の高いウェブページの改善を行うことができます。A/Bテストが効果的とされるのは、このような理由からです。
A/Bテストについては別記事でも解説しています。
LPOについては、下のページをご覧ください。
それでは、本題に進みましょう。A/Bテストを効果的に行うために重点を置くべきポイントは何か、この観点を念頭に置きつつ、LPOの成功事例を探っていきます。ここでは、国内の事例に加えて、海外の事例も紹介しています。
» ④CTA(Call To Action)を設置する/アフォーダンス(知覚できる行為の可能性)をもたせる | U会話入門 | Web担当者Forum
ランディングページだけでなく、ウェブページ全般においては、ユーザーに特定の行動を促すことが必要です。この目的のために用いられるページ要素をCTA(Call To Action、コールトゥアクション)と称し、LPOにおいてもこれは重要な戦略の一つです。
この事例では、ユーザーに提供するベネフィットを具体的に示すことによって改善を達成しています。ベネフィットを明確にすることで、ユーザーがクリックする可能性が高まりました。
こちらが改善前。
(画像出典元: http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2011/11/07/11397/page/2)
そしてこちらが改善後になります。
(画像出典元: http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2011/11/07/11397/page/2)
元々、画面の下部にはサービスの説明のみが配置されていましたが、改善を行った結果、説明のスペースを縮小し、「お小遣いを貯めよう」や「1ヶ月で2万円以上稼げる」といった具体的なメリットを追加しました。この改善により、CTR(クリック率)が14.2%も向上したとのことです。
(画像出典元: https://vwo.com/blog/call-to-action-button-text-boosts-conversion/)
» Another Win for Specific Copywriting – Button Text Boosts Conversion by 8.39% – VWO Blog
CTA(コールトゥアクション)にはボタンやテキストリンクが使用され、その表示される文言の変更はA/Bテストでよく採用される手法です。
この事例では、CTAボタンの文言を「Click Here to Continue Reading(続きを読むにはこちらをクリック)」から「Make Me Famous!(私を有名にして!)」に変更し、その結果を示しています。この変更により、平凡な表現からユーザーの注意を引くキャッチーなフレーズに変わったことが分かります。単にCTAボタンの文言を変更しただけで、この事例ではコンバージョン率が8.39%向上したと報告されています。
CTAボタンのテキストを変更することは、A/Bテストで頻繁に行われる戦略です。例えば、「無料」という言葉を加えたり、具体的な数字を示すことも、効果を高めることが期待されます。
(画像出典元: https://blog.crazyegg.com/2013/12/06/conversion-rate-optimization-case-studies/)
» 6 Of My All-Time Favorite Conversion Rate Optimization Case Studies
この事例では、非常に単純な変更がコンバージョンの向上に大きく寄与しました。元々はテキスト中心のページデザインでしたが、背景に大きな女性の写真を使用するデザインに変更されました。
ウェブや広告の世界では、特に人物の写真、特に笑顔の写真を使用することが効果的であるとされています。この事例では、デザインを変更した結果、コンバージョンが102.5%も向上したと報告されています。
(画像出典元: https://vwo.com/blog/career-advice-and-ab-testing/)
» Unexpected career advice from A/B testing: “don’t ask too many questions” – VWO Blog
フォームの最適化はLPOの重要な施策の一つです。これはEFO(エントリーフォーム最適化)と呼ばれ、A/Bテストなどを活用してフォームのデザインや項目を改善していきます。
この事例では、会員登録フォームの項目をできるだけ減らすことで、CVR(コンバージョン率)を13%向上させることに成功しました。
LPを管理する側としては、ユーザーについて多くを知りたいと考えるのは自然です。その結果、フォームの項目が増えがちになります。しかし、これはユーザーにとって負担となり、離脱の原因となることが多いです。
フォームをデザインする際は、項目数をできるだけ減らし、ユーザーの負担を軽減する工夫をすることが重要です。
(画像出典元: https://ferret-plus.com/90)
» イメージ画像のA/Bテスト事例、最もCVRが高かった画像とは・・・|ferret [フェレット]
ランディングページにおいて、ファーストビューの重要性は非常に高いです。魅力的なトップ画像やキャッチコピーを使用することで、ユーザーの離脱を減らし、コンバージョンの向上に繋げることが可能です。
この例では、トップ画像を春らしいものに変更し、CVRを向上させることに成功しました。また、キャッチコピーに春を連想させる言葉を取り入れ、季節(3月頃)とサービス内容を巧みに結び付けています。
これらの改善を施した結果、改善前と比べてCVRが140%もアップしたと報告されています。この事例は、ランディングページの改善においてファーストビューがどれほど重要かを示す素晴らしい事例です。
A/Bテストを重視しつつ、LPOの成功事例を紹介してきました。ランディングページを改善する最短ルートは、小さな改善を重ねていくことです。一見、間接的な方法に思えるかもしれませんが、これが最も効果的なアプローチであると言えます。
また、本稿では成功事例を中心に扱いましたが、よくある間違いについては別の記事で詳しく解説しています。その記事も是非ご一読ください。
記事で解説した方法を参考にしていただき、効果の上がるLP運営をしていっていただければと思います。