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投稿日:2026年09月30日
人材紹介・人材派遣・求人メディアを運営する企業にとって、Web広告からの登録獲得は事業の生命線です。しかし「広告費は使っているのに登録単価が下がらない」「登録は増えたが稼働につながらない」といった悩みは、業界を問わず共通して聞かれます。
その多くは広告の出し方ではなく、遷移先のLP(ランディングページ)の設計に原因があります。人材業界のLPは、求職者を集めるものと、求人を出す企業を開拓するものとで、訴求も構成もフォームもまったく別物になります。この2つを1枚に混ぜてしまうと、どちらの相手にも刺さらないページになります。

本記事では、人材業界のLP制作について、求職者向け・企業向けそれぞれの構成、登録率を左右するフォーム設計、職業安定法をはじめとする表示ルール、費用相場と制作期間、制作会社選びのポイントまでを解説します。
なお、自社の採用活動のために作る「採用LP」は目的が異なります。自社への応募を集めたい場合は、別記事で解説しているためそちらをご覧ください。

人材ビジネスは、求職者と求人企業の双方を集める両面のマッチング事業です。同じ会社のサービスでも、どちらに向けたLPかによって読み手の関心も、行動を起こす条件もまったく異なります。
求職者向けLPが目指すのは、会員登録・面談予約・LINE友だち追加といった、その場で完結する行動です。閲覧の多くはスマートフォンで、通勤中や休憩中といった短い時間に行われます。
そのため、読ませる分量を増やすほど成果が上がるとは限りません。「自分が対象かどうか」「登録すると何が得られるか」「どのくらいの手間がかかるか」の3点を、早い段階で示す設計が求められます。
企業向けLPは、採用担当者や経営者に対して求人の依頼や問い合わせを促すものです。決裁までに複数人が関わり、他社サービスとの比較検討も入るため、その場で即決するケースは多くありません。
閲覧環境もパソコンが中心になり、料金体系・対応職種・サポート範囲といった、社内で共有できる具体的な情報が求められます。求職者向けLPと同じテンションのコピーを持ち込むと、かえって信頼性を損ないます。
制作コストを抑えるために、1枚のLPへ「お仕事をお探しの方はこちら」「採用をご検討の企業様はこちら」と両方の入口を置くケースがありますが、この形は成果が出にくくなります。
広告のキーワードも訴求も分岐してしまい、ファーストビューで自分向けの情報だと認識されないためです。予算に制約がある場合は、まず売上インパクトが大きいほうを1本作り、成果を確認してからもう一方に着手する進め方をおすすめします。

求職者向けLPは、求人票を並べるページではありません。「このサービスに登録する価値があるか」を判断してもらうためのページです。
最初に表示される領域で、「誰向けのサービスか」と「どんな条件の仕事があるか」を示します。職種・エリア・雇用形態・給与水準・働き方(週2日から、日勤のみ、未経験可など)を具体的に置くのが基本です。
「あなたにぴったりの仕事が見つかる」といった抽象的なコピーだけでは、対象者が自分事として受け取れません。介護・看護・保育・ドライバー・ITなど、対象領域が絞られているサービスほど、その領域名を明示したほうが登録率は安定します。
登録をためらう理由の多くは、仕事内容そのものではなく手続きへの不安です。「しつこく電話が来るのではないか」「今すぐ転職する気はないが登録していいのか」「個人情報がどう使われるのか」といった懸念が離脱につながります。
連絡手段を選べること、在職中でも相談だけで利用できること、個人情報の取り扱い方針を、フォームの手前で明記しておきましょう。この一文があるだけで、フォームへの到達率が変わります。
掲載求人を大量に並べても、求職者が1件ずつ精査することはほとんどありません。件数は「〇〇県の求人〇件」といった数字で示し、代表的な数件を条件付きで見せる程度に留めるほうが読み進めてもらえます。
そのぶん、登録後に何が起きるか(担当者から何日以内に連絡が来るか、面談はオンラインか、費用はかからないか)を時系列で示します。先の見通しが立つほど、登録のハードルは下がります。

人材業界のLPで、成果に最も直結するのがフォームです。デザインやコピーを改善するより、フォームの形式と項目数を見直したほうが登録率の変化は大きくなります。
| 形式 | 特徴 | 向いているケース |
|---|---|---|
| ステップ型(選択式で数画面に分割) | 1画面あたりの入力負担が軽い。選択肢をタップしていくだけで進むため、途中離脱を抑えやすい | スマートフォン中心、登録数を最大化したい、対象が幅広い |
| 一括入力型(1画面に全項目) | 入力総量が一目で分かる。項目が少なければ最短で完了する | 項目が5つ以下、すでに指名検索で来ている、比較検討を終えた層が中心 |
ステップ型は「希望職種→エリア→就業開始時期→連絡先」のように、答えやすい選択式の質問から始め、個人情報の入力を最後に置くのが定石です。前半で回答を積み上げた状態にすることで、最後の入力まで進みやすくなります。
職歴・保有資格・希望年収まで登録時にすべて入力させると、離脱が大きく増えます。初回は氏名・連絡先・希望条件の最小限にとどめ、詳細は面談やチャットで聞き取る設計にしたほうが、結果的に有効な登録数は増えます。
あわせて、住所を郵便番号から自動入力する、電話番号の入力形式を柔軟にする、エラー表示を項目のすぐ横に出すといった基本的な改善も効果があります。
求職者向けLPへの流入は、多くの場合スマートフォンが中心です。にもかかわらず、パソコンのデザインを縮小しただけのフォームになっていることがあります。
ボタンが指で押しやすい大きさか、入力欄をタップしたときに適切なキーボード(数字・メール)が出るか、画面下部に追従するボタンが表示されるかを、実機で確認してください。制作会社に依頼する際も、実機確認を検収工程に含めることを明記しておきましょう。

求人を出す企業を集めるLPは、採用課題を抱える担当者に向けたBtoBの提案ページです。求職者向けとは異なり、検討期間が長く、社内で共有されることを前提に組み立てます。
「採用に強い」と自社を説明するより先に、相手が抱えている状況を具体的に示すほうが読み進めてもらえます。「求人媒体に出しても応募が来ない」「採用してもすぐ辞めてしまう」「現場が回らず採用に時間を割けない」といった、実際に相談される言葉をそのまま使います。
そのうえで、自社サービスがどの課題に対して何をするのかを対応づけて示すと、比較検討の土台に乗りやすくなります。
企業側の担当者が最初に確認したいのは費用です。人材紹介であれば理論年収に対する手数料率、返金規定の期間と割合、人材派遣であれば時間単価の考え方を、可能な範囲で明記しましょう。
「お問い合わせください」だけで料金に触れないLPは、比較検討の初期段階で候補から外されやすくなります。個別見積もりが前提の場合でも、料金の決まり方と目安のレンジを示すだけで問い合わせ率は変わります。
対応できる職種、エリア、登録者数、紹介までの平均日数、決定率といった数字は、他社との比較で必ず見られる項目です。公開できる指標を整理し、集計の期間や条件を添えて掲載します。
数値を出す際は、根拠のない断定や誇張にならないよう注意が必要です。実績値であること、いつ時点のデータかを明記しておくと、後々の指摘を避けられます。

人材ビジネスは職業安定法をはじめとする法規制の対象です。LPに掲載する求人情報やサービス説明も規制の範囲に含まれるため、制作段階から確認しておく必要があります。
2022年10月に施行された改正職業安定法により、求人情報や自社に関する情報について、虚偽の表示や誤解を生じさせる表示が明確に禁止されました。あわせて、掲載している情報を正確かつ最新の内容に保つ措置も求められています。
すでに募集を終了した求人をLPに掲載し続ける、実際には取り扱っていない好条件の求人を例示として載せる、といった運用は的確表示に反する可能性があります。掲載内容の更新ルールを社内で決めておきましょう。
個別の求人を掲載する場合、業務内容、契約期間、試用期間、就業場所、就業時間、休憩・休日、賃金、加入保険、受動喫煙防止措置などの明示が必要です。派遣労働者として雇用する場合はその旨も明示します。
さらに2024年4月からは、就業場所・業務の変更の範囲についても明示事項に追加されています。LPの限られたスペースにすべてを載せられない場合は、詳細ページへ確実に遷移できる導線を用意してください。
登録フォームで取得する情報は、業務の目的の達成に必要な範囲で収集し、利用目的を明示することが求められます。取得目的、第三者提供の有無、問い合わせ窓口をプライバシーポリシーに記載し、フォームから確認できるようにしておきましょう。
チェックボックスによる同意取得を入れる場合も、初期状態でチェック済みにしない、リンク先の内容を確認できる形にするといった配慮が必要です。

費用は、既存デザインの流用で済ませるか、ターゲット設計とフォーム開発から行うかで大きく変わります。人材業界の場合、フォームの作り込みが金額を左右する最大の要素です。
| 価格帯 | 費用相場 | 依頼できる範囲 |
|---|---|---|
| テンプレート活用 | 20万円前後〜 | 既存テンプレートに条件・写真・原稿を当てはめる。エリアや職種ごとの量産向き |
| 専用LP制作 | 40万円〜80万円程度 | ターゲット設計・コピーライティング・オリジナルデザイン・ステップ型フォーム実装込み |
| 本格制作(システム連携込み) | 100万円以上 | 自社の求職者管理システムやCRMとの連携、複数パターンのA/Bテスト、撮影・インタビューまで |
| 追加されやすい項目 | 費用目安 |
|---|---|
| ステップ型フォームの実装 | 5万円〜20万円程度 |
| 求職者管理システム・CRMとのデータ連携 | 10万円〜30万円程度 |
| LINE公式アカウント連携・友だち追加導線 | 5万円〜15万円程度 |
| 登録者インタビューの取材・撮影 | 5万円〜20万円程度 |
| エリア別・職種別の派生ページ量産 | 1ページあたり3万円〜10万円程度 |
| GA4・広告コンバージョンタグの設置 | 1万円〜3万円程度 |
専用LPを1本制作する場合、着手から公開まで3〜6週間程度が目安です。フォームのステップ設計やシステム連携が入る場合は、テスト工程を含めてさらに1〜2週間を見込んでください。
広告の配信開始日が決まっている場合は、フォームの送信テストと計測タグの動作確認に数日を確保しておきましょう。登録は入っているのに管理システムに反映されていなかった、という事故はこの工程を省いたときに起きます。

人材業界のLPは、公開して終わりではなく、登録単価と登録後の質を見ながら調整を続ける前提のものです。制作会社を選ぶ際も、公開後の関わり方まで含めて比較してください。
登録数だけを追うと、入力項目を極端に減らして数を増やす方向に寄りがちです。しかし連絡が取れない登録が増えれば、営業工数が膨らむだけで売上にはつながりません。
電話接続率、面談実施率、就業・入社決定率といった後工程の指標まで見て、どの流入経路とどのフォーム形式が最終的な成果に貢献しているかを判断します。広告媒体ごとに計測パラメータを付けておくと、後から切り分けができます。
職業安定法の表示ルールや個人情報の取り扱いを理解していない制作会社に任せると、公開後に修正が必要になることがあります。人材紹介・派遣・求人メディアいずれかの制作実績があるか、原稿段階で法令面の確認をしてもらえるかを確認しましょう。
あわせて、法令チェックが見積もりに含まれているのか、別途費用なのかも事前に確認しておくと、後から想定外の請求が発生することを防げます。
登録単価は、LPの出来と広告の設定の両方で決まります。制作と運用が別会社に分かれていると、成果が出ないときに責任の所在が曖昧になりがちです。
1社で制作から運用まで見てもらえる場合、検索キーワードごとにLPの文言を変える、成果の良いパターンに寄せるといった改善が短いサイクルで回せます。制作のみを依頼する場合でも、運用担当者と直接やり取りできる体制を整えておきましょう。
テンプレートを使う場合は20万円前後から、ターゲット設計とステップ型フォームを含む専用LPで40万円〜80万円程度が目安です。求職者管理システムとの連携やA/Bテストまで含めると100万円以上になります。フォームの作り込みが金額を左右するため、必要な入力ステップ数と連携先を整理してから見積もりを依頼すると比較しやすくなります。
現在のボトルネックがどちらにあるかで決めます。紹介できる求人はあるのに登録者が足りないなら求職者向け、登録者は集まるが紹介先が不足しているなら企業向けが先です。両方に課題がある場合は、広告費をかけて効果を測りやすい求職者向けから着手し、獲得できた登録者数を実績として企業向けの提案に使う流れが取りやすくなります。
広告の検索キーワードが「地域名+職種」で分かれている場合、LPも分けたほうが成果は上がります。ただし最初から数十ページを用意する必要はありません。まず主要な1〜2パターンで型を作り、成果が出た構成をベースに、地名・職種名・給与条件だけを差し替えて展開するのが効率的です。
入力項目を減らしすぎている、登録後の流れを説明していない、連絡手段を選べないといった要因が考えられます。登録直後に「担当者から〇営業日以内に、電話またはメールでご連絡します」と明示し、希望の連絡時間帯や手段を選べるようにするだけで接続率は改善します。あわせて、自動返信メールで面談予約まで進める導線を用意する方法もあります。
職業安定法により、虚偽の表示や誤解を生じさせる表示は禁止されており、情報を正確かつ最新に保つ措置も求められています。募集が終了した求人を掲載し続けない、給与を実際より高く見せる表記をしない、業務内容や就業場所の変更の範囲を明示する、といった点に注意してください。掲載内容の更新担当と頻度を、公開前に決めておくことをおすすめします。
目的が異なるため、構成は変わります。人材サービスの登録用LPは「複数の求人にアクセスできること」を訴求しますが、自社の採用LPは「その会社で働くこと」の魅力を伝え、応募まで導くページです。社員インタビューや働く環境の紹介に重心が移り、フォームも1回の応募で完結する設計になります。自社採用が目的の場合は、採用LPとして別に企画してください。
まずアクセス解析で、離脱がどこで起きているかを確認してください。フォームまで到達しているのに完了しないならフォームの改修で改善が見込めます。一方、ファーストビューで離脱している場合は訴求そのものがずれているため、作り直しの検討が必要です。スマートフォンでの表示崩れや読み込みの遅さが原因になっていることもあるため、実機での確認もあわせて行いましょう。

株式会社ロックビルは、東京を拠点にHP・LP制作、Webマーケティング(PPC・SEO・SNS)、Webコンサルをワンストップで提供しています。求職者向けの登録用LPから、法人開拓向けのサービス紹介LPまで、目的に応じた構成設計とフォーム実装、公開後の広告運用までを一貫してご支援できます。営業電話による売り込みは行わず、無料相談からご提案します。
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