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投稿日:2016年11月21日
LPにとって、フォームを改善する施策であるEFO(エントリーフォーム最適化)はコンバージョンに直結するため非常に重要です。その一方で、EFOで取り組むべきことは多岐に渡っています。特にビギナーの方にとっては、どこから取り組んでいけばいいのかわからないことも多いはず。
本稿では、EFOのビギナー向けに重要なポイントを15個のポイントに絞ってご紹介しています。EFOに取り組む時は、使っているフォームやアクセス解析の結果を参考にして、必要な部分から改善していくようにしましょう。
はじめに、EFOとはどういった施策なのか復習しておきましょう。
WebサイトやLPにとって、フォームは欠かせないページ要素の一つです。問い合わせや会員登録、商品の購入など、あらゆる場面でフォームが使われています。
フォームを作る時は、使いやすく、またコンバージョンにもつながるようにフォームを設計するのは当然のこと。そうは言っても、実際に運用に載せてみると改善点が出てくることも少なくありません。
EFO(エントリーフォーム最適化、Entry Form Optimization)とは、そのような改善点を反映してフォームを最適化していく施策のことをいいます。フォームを最適化することで、ユーザーにストレスなくフォームを使ってもらえるようになるでしょう。その結果として、売上や会員登録数などのコンバージョンの向上が期待できます。
ここからは、EFOのポイントを15個に絞ってご紹介していきます。EFOに取り組む時のチェックリストとしても参考にしていただければと思います。
突然ですが、ユーザーはなぜフォームから入力をしてくれるのでしょうか?答えは単純です。フォームから必要事項を入力・送信することによって、ユーザーが得をするからです。求めているファイルがダウンロードできたり、お得なクーポンがメールで送られてきたり。
フォームを最適化する時は、ユーザーが得られるメリットを明確にアピールするようにしましょう。送信ボタンを無味乾燥な「送信」ではなく「資料のダウンロードはこちらをクリック」といったように文言を工夫してもいいでしょう。
項目数が多いときなど、フォームが複数ページにまたがることもあるかと思います。こういったフォームでは、最後まで入力をしてもらうのはなかなか大変です。せっかくフォームの入力をはじめてくれても、途中で離脱するユーザーが多いことが主な原因です。
これを防ぐためにも、フォームが複数ページに渡るときはナビゲーション(ステップチャート)を表示するようにしてください。ナビゲーションとは、フォームの全体フローやステップ数が表示された要素のこと。フォームの全体や現在地がわかれば、入力途中での離脱を大幅に減らすことができるでしょう。
フォームは可能な限り、入力内容を少なくした方が良いです。入力欄が少ない方が、フォーム入力を完遂してくれる可能性が飛躍的に高まるでしょう。
ともすると、フォームを作る時はあれやこれやと項目を増やしてしまいがち。そうではなく、本当に必要な項目だけに削っていくことがEFOでは重要なのです。
フォームは上から下へと入力していくことが多いです。そのため、フォームは入力順が自然とわかるように配置するようにしましょう。内容ごとに入力欄をグルーピングしたり、デザインを変えたりするとより入力しやすいフォームになります。
PCからフォームを使っているユーザーの中には、Tabキーを使って入力欄を移動しているケースもあります。見た目の並び順だけでなく、Tab順も整えておくとユーザビリティをさらに向上できます。
フォームに未入力の項目があると、基本的には先には進めません。入力をしても、内容が正しくないとまた入力をし直さないといけません。要は、フォームへの入力はユーザーにとってはかなり手間の掛かることなのです。
必須項目と任意項目を分けることで、入力の手間を大きく減らすことができます。必須項目にはそれとわかるようにアスタリスクを付記したり、入力欄を目立たせるなどの工夫も検討しましょう。
ただ単にテキストボックスが表示されているのでは、入力内容がわからずユーザーは戸惑ってしまうでしょう。何を入力すればいいのか、テキストやツールチップなどを利用して明示するようにしてください。
入力内容だけでなく、入力形式も明示した方が良いでしょう。例えば、郵便番号は全角で入力するのか、それとも半角なのか。ハイフンが必要なのか、といったことも大事です。
入力内容を示すことと似ているのですが、入力例を併記することも良い方法です。入力すべき内容がわかるので、スムーズにフォームの入力を進めてもらうことができるようになるでしょう。
入力中のテキストボックスやドロップボックスには、色やエフェクトをつけるようにしましょう。入力に集中できますし、項目が多い時も迷子にならずに済みます。
氏名や郵便番号、電話番号の入力など、入力ボックスを分割しているケースが見受けられます。親切なようでいて、実はユーザーにとっては嬉しくないことなのです。
テキストボックスが分けられていると、その都度マウスをクリックしたりTabボタンを押す手間が発生してしまいます。これは余計な手間になってしまうので、気をつけましょう。
フォームを最後まで入力してもらうには、できるだけ入力の手間をなくすことが必要です。特に面倒なのが、住所の入力でしょう。郵便番号からの自動入力を採り入れるなどして、入力の手間は最小限に抑えるようにしてください。
フォームを作る時は、項目ごとに適切な要素を選ぶことが必要です。当然のことのように聞こえますが、これができていないケースは意外に多いです。例えば、やたらと縦に長いドロップボックスです。これでは選択肢を探すのも大変なので、不便ですよね。
内容を修正する時など、せっかく入力した内容が消えてしまったら、ほぼ確実にユーザーは離脱してしまうでしょう。入力内容が消えないよう、配慮するようにしてください。
入力内容にエラーがある場合は、すぐにユーザーに知らせた方が良いです。確認ページにエラー内容を表示するのではなく、入力に追従してリアルタイムでエラー表示された方が便利ですよね。JavaScriptを利用するなどして、上手に表示していくようにしましょう。
エラーと同様に、入力内容がOKの場合もリアルタイムで表示した方が良いでしょう。チェックマークを付ける形式が、よく見られますね。ユーザー側としては、小さな達成感が得られるのでそれだけでも離脱を防ぐことになります。
EFOのポイントについてご紹介しました。EFOに取り組む時に注意をして欲しいことが一つあります。複数の改善を一気に実施することは、可能な限り割けてください。改善は一つずつ行い、その都度、効果測定を行っていくのです。着実にEFOを進めていくためにも、この点についてはしっかりと意識するようにしましょう。