Loading...
投稿日:2026年10月16日
健康食品のLPは、デザインやコピーの前に決めておくことがあります。その商品がどの区分にあたるかです。一般の健康食品なのか、栄養機能食品なのか、機能性表示食品として届出を済ませているのか。ここで書ける表現の範囲が決まります。
この確認を飛ばして制作を進めると、原稿が出来上がってから大幅な書き直しが発生します。健康食品のLP制作で最も手戻りが大きいのは、区分を確定させないまま訴求を組み立ててしまうことです。

本記事では、健康食品のLP制作について、区分ごとに書ける表現の違い、成果が出る構成要素、エビデンスや試験データの示し方、広告審査を通すための準備、費用相場と制作期間、制作会社選びのポイントまでを解説します。
化粧品と同じ単品通販の商材ではありますが、根拠となる法令も使える表現も異なる点に触れながら進めます。

健康食品という言葉は法令上の定義ではなく、一般食品として扱われるものから、保健機能食品に位置づけられるものまで幅があります。どこに属するかで、LPに書ける内容が変わります。
| 区分 | 国の関与 | 機能性の表示 |
|---|---|---|
| 一般の健康食品(サプリメント等) | なし | できない |
| 栄養機能食品 | 自己認証制(許可・届出不要) | 定められた栄養成分について、決まった文言で表示できる |
| 機能性表示食品 | 事前届出制(国の審査はなし) | 届け出た範囲内で表示できる |
| 特定保健用食品(トクホ) | 許可制 | 許可を受けた範囲で表示できる |
機能性表示食品は、事業者が安全性と機能性の科学的根拠を販売前に消費者庁長官へ届け出る制度です。国が審査する制度ではないため、表示の妥当性については事業者側に説明責任があります。
届出や許可のない一般の健康食品は、身体の機能に影響を与えることを示す表現ができません。サプリメントの形をしていても、法令上は一般食品として扱われます。
この場合のLPは、成分の説明、原材料や製法へのこだわり、品質管理体制、飲みやすさ、続けやすさといった、効果以外の価値で組み立てることになります。効果を書けないから売れないのではなく、何を売りにするかの設計が変わるということです。
制作のキックオフで最初に確認すべきは、区分と、届出・許可がある場合はその内容です。届出番号、届け出た機能性表示の文言、対象者、1日あたりの摂取目安量を手元に揃えます。
届出資料や許可内容は一次情報で確認してください。競合LPの表現や代理店の資料を参考にすると、他社の届出内容に基づく表現をそのまま使ってしまうおそれがあります。

どの区分であっても共通して書けない表現があり、そのうえで区分ごとに許容される範囲が決まります。この二段構えで確認すると整理しやすくなります。
食品である以上、医薬品的な効能効果を広告することはできません。疾病の治療や予防を示す表現、身体の組織機能を増強することを示す表現が該当します。「高血圧が改善する」「関節の痛みが消える」といった書き方は、どの区分でも使えません。
直接の文言を避けても、疾病名を連想させる悩みの描写と商品を並べ、治るかのように読ませる構成は同様に問題になります。表現単位ではなく、ページ全体でどう受け取られるかで判断される点に注意が必要です。
届出をしていても、自由に機能性を語れるわけではありません。届け出た表示の文言と、その根拠となる対象者・摂取量の条件から外れた訴求はできません。
たとえば「中高年の方の膝関節の違和感を軽減する」という届出内容であれば、対象者の範囲を広げたり、別の部位に言い換えたりすることはできません。LPのキャッチコピーで言い換えたくなる場面が多い部分ですが、届出文言に沿って書くのが原則です。
健康保持増進効果等について、著しく事実に相違する表示や、著しく人を誤認させる表示は、健康増進法で禁止されています。薬機法に触れない表現でも、こちらに該当する場合があります。
「飲むだけで」「何もしなくても」といった、努力を要しないかのような表現や、根拠のない期間の明示(「2週間で実感」)は典型的に問題になりやすい書き方です。

書ける表現に制約があるぶん、構成の工夫で差がつきます。効果を断定せずに、読み手が自分に必要だと判断できる材料を順番に置いていきます。
最初に表示される領域では、対象となる人の生活場面を描きます。年代、生活習慣、どんな場面で気になるかといった具体性が、自分向けの商品かどうかの判断材料になります。
効果を断定する言い方は使えませんが、状況を細かく描くこと自体に制限はありません。機能性表示食品であれば、届け出た表示の文言をそのまま見出しに使うのが最も安全で、かつ説得力もあります。
配合成分の説明は、届出資料や原料メーカーの資料など一次情報を確認して書きます。競合LPの記述をなぞると、根拠を確認できないまま断定的な説明を載せてしまうことがあります。
成分名と配合量、どの研究に基づくのか、対象や期間はどうだったのかを把握したうえで、書ける範囲に落とし込みます。原料メーカーが提供する資料は、そのまま消費者向けに使えるとは限らない点にも注意してください。
試験結果をグラフで示す場合、対象者の属性、人数、摂取期間、摂取量、評価方法を併記します。縦軸の目盛りを操作して差を大きく見せる、有意差のない項目を目立つように示すといった見せ方は、誤認を招くものとして問題になります。
また、最終製品での試験なのか、成分単体での研究なのかで意味が変わります。研究レビューに基づく届出の場合、そのまま「本品で試験した」と読める表現にならないよう注意が必要です。
体験談そのものが一律に禁止されているわけではありませんが、本来書けない効果を利用者の言葉を借りて伝える構成は認められません。「個人の感想です」と注記すれば何でも書けるわけではない、という点が実務上の勘所です。
続けやすさ、味や飲み心地、生活への取り入れ方といった、効果以外の内容であれば使いやすくなります。掲載する場合は、本人の同意と、依頼や報酬の有無に応じた広告表示の要否も確認してください。

健康食品は、継続して摂取することが前提の商材です。初回の獲得だけを追うと、広告費を回収する前に離脱されてしまいます。
初回を大幅に値引けば申し込みは増えますが、価格に反応しただけの層が混ざるため、2回目以降の継続率は下がります。獲得単価と継続率を掛け合わせた採算で判断してください。
値引き幅の異なるパターンを用意し、初回CVRだけでなく3回目までの継続率まで見て比較すると、どちらが有利か判断できます。
1日の摂取目安量、飲むタイミング、どのくらいの期間続けるものか、他のサプリメントや薬との併用で気をつける点を、購入前のページに書いておきます。
購入後に初めて知ると「思っていたのと違う」という理由での解約につながります。期間の目安を示す際は、効果が出る期間の断定にならないよう、あくまで摂取の目安として書く点に注意してください。
継続回数の縛り、2回目以降の価格、解約の受付方法と期限、送料の扱いを、申し込みボタンの近くに読める大きさで記載します。加えて、申し込みの最終確認画面では、分量・販売価格・支払時期と方法・引渡時期・撤回や解除に関する事項の表示が求められます。
定期購入の導線設計そのものは化粧品LPと共通する部分が多いため、詳しくは別記事で扱っています。

健康食品は、広告媒体の審査が最も厳しい商材の一つです。法令を守っていても、媒体の基準で止まることがあります。
検索広告、SNS広告、アフィリエイトでは、それぞれ審査基準と運用が異なります。ある媒体で通った表現が別の媒体では差し戻される、ということは日常的に起こります。
配信予定の媒体を先に決め、その基準に合わせてLPとバナーを設計してください。複数媒体に出す場合は、最も厳しい基準に合わせて作り、媒体ごとに緩める判断をするほうが手戻りが少なくなります。
バナーで強い表現を使い、LPでは抑えた表現にするという作り方は、媒体側に遷移先まで含めて見られるため通りません。逆に、LPの内容とかけ離れたバナーは、クリック後の離脱も招きます。
広告からLPまでを一つの流れとして、同じ訴求の強さで組み立ててください。
一度で審査を通過しないことを前提に、入稿から配信開始までに修正と再入稿の時間を確保します。キャンペーンの開始日が決まっている場合、ここを見込まずに逆算すると間に合いません。
社内に薬事の担当者がいる場合は、原稿段階での確認日程も工程表に入れておきましょう。

費用は、表現チェックの範囲と撮影の有無で変わります。健康食品の場合、薬事面の確認工程が入るぶん、一般的な商品LPより工数が増える傾向があります。
| 価格帯 | 費用相場 | 依頼できる範囲 |
|---|---|---|
| テンプレート活用 | 20万円前後〜 | 既存テンプレートに商品写真・コピーを当てはめる。単品での早期公開向き |
| 専用LP制作 | 40万円〜80万円程度 | 区分に合わせた訴求設計・コピーライティング・オリジナルデザイン・表現チェック込み |
| 本格制作(撮影・LTV設計込み) | 100万円以上 | 商品撮影、図解やグラフの作成、定期購入導線の設計、公開後のA/Bテストまで |
| 追加されやすい項目 | 費用目安 |
|---|---|
| 商品・イメージ撮影(半日〜1日) | 10万円〜30万円程度 |
| 試験データの図解・グラフ作成 | 1点あたり1万円〜5万円程度 |
| 薬機法・景品表示法の表現チェック | 3万円〜10万円程度 |
| カートシステム・決済代行との連携 | 5万円〜20万円程度 |
| 媒体審査の差し戻し対応・再入稿 | 1回あたり1万円〜5万円程度 |
| GA4・広告コンバージョンタグの設置 | 1万円〜3万円程度 |
専用LPを1本制作する場合、着手から公開まで4〜8週間程度が目安です。区分の確認と届出内容の整理、原稿の薬事チェック、媒体審査の3つが期間を左右します。
機能性表示食品で届出前の場合は、届出が受理されるまで機能性の表示ができません。販売日から逆算して、届出のスケジュールとLP制作の工程を並べて管理してください。

表現に制約がある商材ほど、公開後の改善で差が開きます。数字を見ながら、書ける範囲のなかで訴求を調整していきます。
初回CVR、2回目・3回目の継続率、解約までの平均回数、顧客あたりの累計購入額を組み合わせて判断します。CVRだけを追うと、値引きを深める方向に寄りがちです。
あわせて、スクロール到達率とフォームの入力完了率を計測すると、改善すべき箇所がコピーなのかフォームなのかを切り分けられます。
1回のテストで変更するのは1要素に絞ります。影響が大きいのはファーストビューとオファーの提示方法です。
ただし、テストのたびに新しいコピーを書くことになるため、都度の表現チェックが必要です。チェックが追いつかない体制でA/Bテストを回すと、確認されていない表現が配信される事故につながります。
健康食品・サプリメント分野の制作実績があるか、原稿段階で薬機法・景品表示法・健康増進法の確認を行う工程が見積もりに含まれているかを確認しましょう。別途費用の場合、後から想定外の請求が発生します。
あわせて、配信予定の媒体で審査を通した経験があるか、差し戻し時の修正対応がどこまで含まれるかも契約前に確認しておくと安心です。
テンプレートを使う場合は20万円前後から、区分に合わせた訴求設計と表現チェックを含む専用LPで40万円〜80万円程度が目安です。商品撮影や試験データの図解、定期購入導線の設計まで含めると100万円以上になります。商品写真や届出資料が揃っているかで金額が変わるため、素材の有無を整理してから見積もりを依頼すると比較しやすくなります。
作れます。機能性を書けないぶん、原材料や製法へのこだわり、品質管理体制、飲みやすさ、続けやすさ、価格と内容量のバランスといった、効果以外の価値で組み立てることになります。対象となる人の生活場面を具体的に描くこと自体には制限がないため、誰に向けた商品かを明確にする設計が中心になります。
書けません。届け出た表示の文言と、その根拠となる対象者・摂取量の条件から外れた訴求はできません。対象者を広げる、別の部位や症状に言い換える、効果の程度を強めるといった書き方は届出の範囲を超えます。キャッチコピーも届出文言に沿って書くのが原則です。届出内容は一次情報で確認してください。
掲載自体が一律に禁止されているわけではありませんが、本来書けない効果を利用者の言葉を借りて伝える構成は認められません。「個人の感想です」と注記すれば何でも書けるわけではない点に注意してください。続けやすさ、味や飲み心地、生活への取り入れ方といった内容であれば使いやすくなります。依頼や報酬を伴う投稿の場合は、広告であることの明示も必要です。
対象者の属性、人数、摂取期間、摂取量、評価方法を併記してください。縦軸の目盛りを調整して差を大きく見せる、有意差のない項目を強調するといった見せ方は誤認を招きます。また、最終製品を用いた試験なのか、成分単体の研究レビューなのかで意味が変わるため、本品で試験したかのように読める表現にならないよう確認が必要です。
法令上は問題なくても、媒体の基準に触れていることがあります。疾病名を連想させる悩みの描写、ビフォーアフターを想起させる構図、効果を連想させる比喩、体の一部のクローズアップが典型です。基準は媒体ごとに異なるため、配信予定の媒体を先に決め、その基準に合わせてバナーとLPを一貫した強さで設計してください。差し戻しを前提に、入稿から配信開始までの日程に余裕を持たせることも重要です。
定期購入の導線やフォーム設計は共通点が多い一方、書ける表現を決める根拠が異なります。化粧品は標ぼうできる効能効果の範囲が定められているのに対し、健康食品は商品区分と届出・許可の有無で範囲が決まります。制作の最初に確認すべき項目が違うため、同じ進め方をそのまま流用せず、区分の確定から始めてください。

株式会社ロックビルは、東京を拠点にHP・LP制作、Webマーケティング(PPC・SEO・SNS)、Webコンサルをワンストップで提供しています。健康食品・サプリメント分野では、商品区分の整理から書ける範囲での訴求設計、フォーム・決済導線の実装、媒体審査を踏まえた入稿、公開後の改善までを一貫してご支援できます。営業電話による売り込みは行わず、無料相談からご提案します。
ご相談・お見積もりは、お問い合わせフォーム(https://rockvil.jp/contact/)またはお電話(03-5422-7833/平日10:00〜19:00)よりお気軽にご連絡ください。資料のダウンロードはhttps://rockvil.jp/whitepaper/から可能です。