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投稿日:2026年10月16日
ECサイトを運営していると、「商品ページがあるのにLPは必要なのか」という疑問が出てきます。どちらも商品を売るためのページですが、想定している読み手がまったく違います。
商品ページは、その商品を買うと決めた人が最後に確認する場所です。一方のLPは、商品を知らない人に広告から来てもらい、ゼロから納得させて購入まで運ぶページです。広告の着地点を商品ページにしたままでは、情報が足りずに離脱するのは当然の結果です。

本記事では、ECサイトのLP制作について、商品ページとの違い、モールと自社ECでの使い分け、購入につながる構成要素、カートと決済の設計、セールやキャンペーンでの運用、表示ルール、費用相場と制作期間までを解説します。
扱う商材によって最適解は変わるため、どの判断がどんな条件で有効かという形で整理していきます。

両者は役割が異なります。どちらかに寄せるのではなく、流入経路に応じて使い分けるのが前提です。
商品ページは、サイズ・色・在庫・価格・配送日を確認し、カートに入れるための場所です。すでにブランドや商品を知っている人が使うため、説得よりも情報の見つけやすさが優先されます。
関連商品へのリンクやレビュー、カテゴリーへの導線があるのも、回遊して他の商品も見てもらうためです。回遊性の高さは、新規獲得の場面では離脱要因になります。
LPは、広告から流入した初見の人に対して、どんな悩みを解決するのか、他と何が違うのか、なぜ今買うべきかを順番に伝えます。リンクを最小限にして、購入という1つの行動に集中させます。
扱う商品も1つに絞ります。複数商品を並べると選択の負担が生まれ、「あとで考える」という離脱につながります。
| 流入経路 | 推奨する着地点 | 理由 |
|---|---|---|
| 検索広告・SNS広告(新規) | LP | 商品を知らない層に、判断材料をゼロから提示する必要がある |
| 指名検索・メルマガ・LINE(既存) | 商品ページ | すでに知っている相手には、説得より購入までの最短距離が有効 |
| モール内の広告・検索 | モールの商品ページ | 外部サイトへ遷移させられないため、ページ内で完結させる |
| セール・キャンペーン告知 | 特設LP | 対象商品と条件をまとめて示し、期間中だけ集中的に使う |

楽天市場やAmazonなどのモールと、自社ECでは、LPの作り方も置ける場所も変わります。どちらを主戦場にするかで設計が分かれます。
モールでは、外部サイトへの誘導や独自の決済導線が規約で制限されています。そのため、LP的な内容は商品ページ内の説明欄に作り込む形になります。いわゆる「縦長の商品ページ」です。
モール内で使える装飾や画像の仕様には制限があるため、自社ECのLPをそのまま流用できません。画像点数、サイズ、テキスト量のルールを確認してから設計してください。
自社ECであれば、広告からLPへ流入させ、ページ内にフォームを埋め込んで購入まで完結させる設計が可能です。顧客情報も自社で保有できるため、リピート施策まで一貫して組み立てられます。
一方で、集客は自力で行う必要があります。モールのように既存の利用者が検索してくれる環境はないため、広告費の確保が前提になります。
モールで認知と初回購入を取り、同梱物やフォローで自社ECのリピートへ誘導する形が一般的です。モール側の規約上できることとできないことがあるため、確認したうえで設計してください。
どちらにも同じ商品を出す場合、価格やキャンペーン条件の整合も必要です。自社ECだけが安いと、モール側の規約に抵触する場合があります。

ECのLPは、実物を手に取れない不安をどれだけ消せるかで決まります。商品の魅力を伝えるだけでなく、買ったあとに困らないことまで示す必要があります。
最初に表示される領域で、何の商品か、誰向けか、何が優れているかを示します。広告のバナーと同じ訴求で揃えておかないと、クリック直後に「思っていたページと違う」と判断されます。
価格を出すかどうかは商材によります。低単価でキャンペーン性が強い商品は早めに出し、価格に納得が必要な商品は価値を積んでから提示するのが基本です。
白背景の商品単体カットだけでは、実際の大きさや使ったときの印象が分かりません。手に持った写真、生活空間に置いた写真、他のものと並べた比較カットを入れます。
返品の理由で多いのは「思っていたものと違った」です。素材の質感、重さ、容量、色味の見え方の違いを事前に伝えておくほうが、結果的に返品率を下げられます。
カートに進んでから送料が加算されることは、かご落ちの最大の要因の一つです。送料の条件(無料になる購入金額、地域別の差額)、発送までの日数、到着の目安、返品・交換の条件を購入ボタンの近くに置きます。
ギフト対応、ラッピング、領収書の発行可否も、該当する商材では確認されます。問い合わせが多い項目はFAQに逃がさず、本文中に書いたほうが離脱を防げます。
評価の星だけを並べても判断材料になりません。どんな人が、どんな目的で使い、どう感じたかが分かるレビューを選んで掲載します。
掲載にあたっては、投稿者の許可と、依頼・報酬の有無に応じた広告表示の要否を確認してください。低評価を一切載せないより、気になる点とそれへの回答を併記したほうが信頼されることもあります。

LPの内容で購入を決めても、手続きが煩雑なら離脱します。ECでは、ここが最も改善効果の出やすい部分です。
LPから別ドメインのカート画面へ飛ぶと、デザインが変わった時点で一定数が離脱します。LP内にフォームを埋め込んで完結させるか、少なくとも見た目を揃えておきます。
会員登録を必須にするかどうかも分岐点です。初回はゲスト購入を許可し、購入完了後に会員登録を案内するほうが、完了率は上がります。
クレジットカードのみでは、カード情報の入力を避ける層を取りこぼします。後払い、コンビニ払い、キャリア決済、各種スマホ決済、ID決済を、客層と単価に応じて揃えます。
決済手段ごとに手数料が異なるため、粗利への影響も踏まえて選びます。高単価商品では分割・後払いの有無が購入可否を左右することもあります。
郵便番号からの住所自動入力、入力欄に応じたキーボードの切り替え、エラー表示の位置、追従する購入ボタンを実機で確認します。
入力項目は配送に必要な情報に絞り、アンケートや任意項目は購入完了後に回します。確認画面での離脱が多い場合は、入力内容の修正がその場でできるかも見直してください。

通信販売は特定商取引法の対象であり、価格やキャンペーンの見せ方は景品表示法の対象になります。いずれもLPの作り方に直接影響します。
申し込みの最終確認画面では、分量、販売価格(送料を含む)、支払いの時期と方法、引渡しの時期、申し込みの撤回や解除に関する事項、申込期間の定めがある場合はその内容を表示する必要があります。
カートシステムの標準画面をそのまま使っている場合でも、要件を満たしているかは自社で確認してください。定期購入を扱う場合は、各回の分量・金額・引渡し時期など契約全体の内容を表示する必要があります。
「通常価格9,800円→本日3,980円」のような比較対照価格を示す場合、その通常価格で相当期間販売していた実績が必要です。実際には売っていない価格を並べると、有利誤認にあたるおそれがあります。
「期間限定」「本日限り」と表示しながら常時同じ条件で販売している場合も同様です。セールの期間と条件は、実際の運用と一致させてください。
2023年10月から、事業者の表示であることが一般消費者に判別しにくい表示は、景品表示法上の不当表示として規制されています。自社で依頼・報酬提供をした投稿が、第三者の自発的な感想に見える状態は問題になります。
インフルエンサーへの依頼投稿、アフィリエイト記事、口コミ欄への自社投稿が対象になり得ます。広告であることを明瞭に表示する必要があり、「広告」「PR」の表記は目立つ位置と大きさで行います。動画の冒頭だけの表示や、返信欄での表記では足りないとされています。

費用は、商品点数、撮影の有無、カートシステムとの連携範囲で変わります。モール向けと自社EC向けでも工数が異なります。
| 価格帯 | 費用相場 | 依頼できる範囲 |
|---|---|---|
| テンプレート活用 | 20万円前後〜 | 既存テンプレートに商品写真・コピーを当てはめる。単品やセール告知向き |
| 専用LP制作 | 40万円〜80万円程度 | 訴求設計・コピーライティング・オリジナルデザイン・カート連携込み |
| 本格制作(撮影・運用込み) | 100万円以上 | 商品撮影、動画、複数パターンのA/Bテスト、キャンペーンごとの展開まで |
| 追加されやすい項目 | 費用目安 |
|---|---|
| 商品・使用シーンの撮影(半日〜1日) | 10万円〜30万円程度 |
| 商品紹介動画の撮影・編集 | 5万円〜30万円程度 |
| カートシステム・決済代行との連携 | 5万円〜20万円程度 |
| モール向け商品ページの制作(縦長ページ) | 1商品あたり3万円〜15万円程度 |
| セール・キャンペーンごとの派生ページ | 1ページあたり3万円〜10万円程度 |
| GA4・広告コンバージョンタグ・計測設定 | 1万円〜5万円程度 |
専用LPを1本制作する場合、着手から公開まで3〜6週間程度が目安です。撮影やカート連携が入る場合は、テスト工程を含めてさらに1〜2週間を見込んでください。
セールに合わせて公開する場合、開始日に間に合わないと機会そのものを失います。購入テスト(実際に決済まで通す確認)の時間を必ず確保してください。

ECのLPは、数字が細かく取れるぶん改善の打ち手も明確です。公開後の運用体制まで含めて依頼先を選びます。
LPのCVRだけでなく、カート投入率、カートから購入完了までの到達率を分けて計測します。どちらが低いかで打ち手が変わります。
カート投入までは進むのに完了しない場合は、送料・決済手段・入力項目の問題です。そもそもカートに進まない場合は、訴求や価格の見せ方を見直します。
初回の粗利だけでは、広告費を回収できない商材もあります。2回目以降の購入率、顧客あたりの累計購入額まで見て、許容できる獲得単価を決めてください。
同梱物やメール、LINEでのフォローを設計しておくと、同じ広告費でも回収できる総額が変わります。
使用中のカートシステム名を伝え、連携の可否と方法を事前に確認してください。計測タグの設置、購入完了の計測、広告側との数値の突き合わせまで対応できるかが重要です。
あわせて、表示ルール(最終確認画面、二重価格、ステマ規制)を理解しているか、セールごとの派生ページを自社で更新できる形にしてもらえるかも確認しておきましょう。
テンプレートを使う場合は20万円前後から、訴求設計とカート連携を含む専用LPで40万円〜80万円程度が目安です。商品撮影や動画、複数パターンのA/Bテストまで含めると100万円以上になります。商品写真が手元にあるか、カートシステムとの連携がどこまで必要かで金額が変わるため、先に条件を整理してから見積もりを取ると比較しやすくなります。
流入経路によります。指名検索やメルマガなど、すでに商品を知っている人が来る経路では商品ページで十分です。一方、広告で新規を獲得する場合、商品ページは説得の情報が不足しており、関連リンクも多いため離脱しやすくなります。新規獲得用にはLPを用意し、既存顧客向けには商品ページを使う、という使い分けが基本です。
モールでは外部サイトへの誘導や独自の決済導線が規約で制限されるため、LP的な内容は商品ページ内の説明欄に作り込む形になります。いわゆる縦長の商品ページです。使用できる装飾や画像の仕様にもルールがあるため、自社ECのLPをそのまま流用できません。出店先の規約を確認したうえで、モール用に作り直す前提で考えてください。
まずカート投入率と購入完了率を分けて計測してください。カートに入るのに完了しない場合は、送料が後から加算される、決済手段が少ない、会員登録が必須、入力項目が多いといった要因が考えられます。送料と配送日を購入ボタンの近くに明示し、ゲスト購入を許可し、入力項目を配送に必要な範囲まで絞るだけでも改善します。
比較対照とする通常価格で、相当期間にわたって実際に販売していた実績が必要です。販売実績のない価格を並べると、取引条件を著しく有利に見せる表示として問題になるおそれがあります。あわせて「期間限定」と表示しながら常時同じ条件で販売している場合も同様です。セールの価格と期間は、実際の運用と一致させてください。
事業者が表示内容の決定に関与していると判断される場合、広告であることを明瞭に表示する必要があります。「広告」「PR」といった表記を、投稿本文の見つけやすい位置と大きさで入れてください。返信欄に書く、動画の冒頭だけに表示する、文字を小さくするといった方法では足りないとされています。無償提供のみの場合でも、依頼内容や取引関係によって判断が変わります。
毎回ゼロから作る必要はありません。対象商品・価格・期間・バナーだけを差し替えれば使えるテンプレートを用意しておくのが効率的です。年間のセール回数が多い場合は、自社で更新できる形にしておくと都度の外注費がかかりません。終了後のページをどう扱うか(次回案内へ転送する、通常ページへ戻す)も先に決めておきましょう。

株式会社ロックビルは、東京を拠点にHP・LP制作、Webマーケティング(PPC・SEO・SNS)、Webコンサルをワンストップで提供しています。EC・通販分野では、新規獲得用LPの訴求設計から、カート・決済導線の実装、表示ルールを踏まえた原稿整理、公開後の広告運用と改善までを一貫してご支援できます。営業電話による売り込みは行わず、無料相談からご提案します。
ご相談・お見積もりは、お問い合わせフォーム(https://rockvil.jp/contact/)またはお電話(03-5422-7833/平日10:00〜19:00)よりお気軽にご連絡ください。資料のダウンロードはhttps://rockvil.jp/whitepaper/から可能です。